イグジット・スルー・ザ・ギフトショップ
2011年日本公開、アカデミー賞ノミネート作品。
バンクシー初監督作品ということで、日本でも話題になった作品です。
バンクシーってどんな人
バンクシーという名前を知らない方は少ないかもしれませんが、一言で表すと話題性に優れたグラフィティアーティスト。
このバンクシーを特徴付ける点は、マーケティング力にあると私個人は考えます。
営業の天才であったとされるパブロ・ピカソに似通う点もあり、バンクシーは芸術性すら感じられる演出力を持ち合わせています。
偽札をバラ撒こうとしたり、自身の作品をオークション落札時にシュレッダーにかけたりと、彼の演出力はメディア戦略の一端を担っています。
作品に触れたきっかけ


私はオブジェクティブ様を退社後に独立したのですが、最初の2年間は売り上げの低迷に悩みました。
良いものを作れば売れるという考え方は、理想論でしかないことを痛感した期間でもあります。
どんなに良いものであっても、知られていなければ存在しないと同義であると悟りました。
そんなときに偶然出会ったのが、このイグジット・スルー・ザ・ギフトショップです。
この作品から学んだマーケティング戦略を取り入れたところ、売上は向上し安定期に入っています。
具体的な数字は言えませんが、実施して1年後には売上高が約5倍になりました。
映画のあらすじ
この映画の主役はバンクシーではなく、ミスター・ブレインウォッシュ。
2021年には渋谷パルコで個展を開いた、バンクシー以来の超大物と称されるグラフィティアーティスト。
その正体はバンクシーのおっかけです。
映画に使われている映像は、彼がバンクシーを記録するために撮影したものでした。
しかし、途中で方向転換。
ただの1フォロワーに過ぎなかった彼はアーティストを目指し、なんと大成功してしまいます。
バンクシーの背中を追う中で、彼はマーケティング戦略・メディア戦略を学び模倣。
戦略とタイミングだけで、一夜にしてグラフィティ界の超大物になりました。
この映画はそのロジックと経緯を記録したドキュメンタリー作品です。
作品から学べるもの
ミスター・ブレインウォッシュが模倣したマーケティング戦略は、キラーワードの選定と信頼性の創造。
具体的な取り組みについては是非映画をご覧になってください。
私の2年間(売り上げ低迷期における試行錯誤)は、この映画を1.5時間視聴するだけで解決するものであったと言えます。