普段は海外で活動されている小林國雄先生が、コロナ禍の影響で日本にお戻りになられておりました。
お話されている際は仏のお顔ですが、作業中は仁王の表情。
新パンフレットはお弟子様がデザインされたそうで、プロの顔をされている小林先生が表紙を飾っております。
わざわざお時間を取って頂いてお話を聞かせて頂きました。
独学で盆栽を始め、1日15時間木と向き合っておられる先生ですが兎角楽しいのだそうです。
個性、調和、品位の3点が盆栽の基であり、そこに「らしさ」を与えて存在感を大切にしていらっしゃるとのこと。 「美は乱調の中にあり」そして余白の持つ力をご指導頂きました。
スギらしさ、松らしさと品格があってこそ初めて感動を与える芸術となるとのことでした。
しかし、クセのありすぎはイヤミになるなど、含蓄あるお言葉を頂くことができました。
木と向き合う中で夫々の個性を感じ、伸ばすことを重視されており、作業風景も見学させて頂きましたが、大変勉強となるものでした。
お弟子様を大勢抱える小林先生でも、教育の難しさを感じていらっしゃるそうです。
その点でもアドバイスを頂き、心より深くお礼申し上げます。
入館料は1000円ですが、それ以上の体験と知識を頂きました。